William Shakespeare 2000 ウィリアム・シェイクスピア2000
(2000年 デビッド・オースチン作 イングリッシュローズ 四季咲き)
今年2014年は、劇作家ウィリアム・シェイクスピア(1564~1616年)生誕450周年の記念の年です。ウィリアム・シェイクスピアは、BBCラジオ4でも視聴者が選ぶ「ブリティッシュ・マン・オブ・ザ・ミレニアム」の5位に選ばれたことがあるほど、英国人にとっては特別な存在で、学校教育においても彼の作品や生涯について必ず学びの対象となっています。
その偉大な名を冠したバラは、デビッド・オースチン氏によって、当初1987年に作出されましたが、2000年に「ウィリアム・シェイクスピア2000」として新たに改良リニューアルされた苗が発表されました。ウィリアム・シェイクスピア2000の花は、オールドローズのような深い真紅のロゼット咲きで、時間の経過と共にバイオレットに変化し、気温が低い時期は黒味が増すなど、とても深い色合いを見せ、まさに偉大な名にピッタリな風格を感じさせます。
樹形も、剪定を行うことで、まとまりのあるシュラブを形成し、育てやすく、四季を通じて数回お花を楽しむことができます。そして、爽やかでありながらも濃厚なダマスクの香りは、このバラの魅力を一層ひき立てているかのようです。
私はよくこの「ウィリアム・シェイクスピア2000」の花を摘んでリキュールに漬け、ローズリキュールを作って、お菓子作り等に役立てています。見て美しく、暮らしにも大活躍のバラ「ウィリアム・シェイクスピア2000」がお庭やベランダにあると、バラのある暮らしがさらに豊かになることでしょう。
文&写真: 元木はるみ(日本ローズライフコーディネーター協会代表、https://www001.upp.so-net.ne.jp/jrlc/)