かつて皇族や財閥の別荘が立ち並んだ熱海の景勝地で、5年間放置され解体寸前だった築85年伝統建築の、再生プロジェクトの軌跡。英国在住インテリアデザイナーに見出された元旅館別館は、当時の意匠とともに驚きの大空間として蘇り、世界的デザイン賞での入賞も果たした。負の遺産が「キュレーションホテル」として生まれ変わることで、伝統工芸やアートが還流する場となり、やがてアーツアンドクラフツツーリズムの核となる。スーパーリノベーションの実例集として、またホテルデザインの新潮流を学ぶ専門書として類のない一冊
大型本: AB変版 224ページ
出版社: (株)エイトノットアンドカンパニー
言語: 日本語
ISBN: 978-4904072363
発売日: 2019年6月25日
価格:¥3,850(税込)
英国に22年暮らし、インテリアデザインにおける最高峰のマーケットを擁する都市ロンドンで、デザインオフィスを16年にわたり主宰してきた澤山乃莉子。日本の伝統工芸のすばらしさを日欧のインテリア空間で表現し続けた著者が、その経験と知恵をサステイナブル哲学のもとに結実させたのが、日本初となるキュレーションホテル「熱海 桃乃八庵」。キュレーションホテルとは、日本の伝統建築素材・伝統工芸・アートをホテルという場を通じて還流させるだけでなく、地域のアーツアンドクラフツツーリズムの核にもなる施設。ホテルのオープン直後に欧州のデザイン賞で入賞、それからわずか8か月で多数のテレビ、雑誌、新聞が取り上げる古民家改修プロジェクトには、建築、伝統工芸、アートを担った職人たちがつむぎだした、驚きのストーリーと秘密がいっぱい詰まっている。 本書は、出会いから完成までの書下ろしの熱いストーリーと、6人ものフォトグラファーによる映像美が圧巻の、コーヒーテーブルブックである。