英国の名窯・エインズレイ。ティーカップに花開いた、愛らしいバラ柄をご覧になれば、すぐにお分かりになる方も多いのではないでしょうか?イギリスの美しい植物や自然を描いたエインズレイの食器には、優雅なティータイムのイメージがあります。洋食器と言えば、フォーマルなディナーのフルセットを揃えるのが当たり前とされてきましたが、エインズレイはいち早く、ディナー用のフルセットに限らず、ちょっとおしゃれに、優雅な時間を過ごすときの食器としての提案に力を入れてきました。
たとえば、上流貴族の社交の場として始まったアフタヌーンティー。正式なディナーよりも気軽な、語らいを楽しむ場はお気に入りの磁器のセットでおもてなし。あるいはもう少しカジュアルに、一日を気持ちよく始めるためにブレックファストのお皿とマグに凝ってみる。そんな上質な時間を過ごすためのアイテムとして、“ボーンチャイナのもっとも美しい白”に定評のあるエインズレイを取り入れてほしい、と言います。
手仕事にこだわる、正真正銘のMade in England
1775年、初代ジョン・エインズレイによりストーク・オン・トレントのレイエンド(現在のロングトン)にて創業。品質の高いファイン・ボーンチャイナを手がけ、独自の透光性を実現し、人気ブランドとなりました。
ボーンチャイナとは、18世紀にイギリスで開発された焼きものです。イギリスでは中国磁器に使われる白色粘土が入手困難だったため陶土に牛骨灰を混ぜる製法が開発され、ボーンチャイナの名がつきました。一般の磁器に比べ、強度があり、透光性にもすぐれています。なかでもファイン・ボーンチャイナは、骨灰を50%以上含む最高級品。エインズレイのファイン・ボーンチャイナは、牛骨灰51%以上と規定されており、堅牢で傷がつきにくく、半永久的に白く透明感を保ち、また保温性にもすぐれています。
ストーク・オン・トレントは陶磁器の町として知られていますが、古くからあるブランドのうちでも今でも手作業にこだわっているのは、実はエインズレイのみ。材料の調合から鋳型への流し込み、各パーツの接合、表面の仕上げから転写紙の貼り付けまで、すべて手作業で行っています。そのため、焼成時の微妙なゆがみなど1点、1点がひとつしかない味わいを持っていてなんとも言えない、やさしいぬくもりを感じさせます。
いまやグローバルに生産がおこなわれる時代、Made in Englandは、エインズレイの誇りの一つです。エインズレイ・ジャパンの公式サイトでは、「ファクトリー・レポート」でストーク・オン・トレントの街の紹介や工場の製造過程を豊富な写真でご紹介しています。
エインズレイ・ジャパン(https://www.aynsley.co.jp/main.html)