バイオレットとマシューも使ったロイヤルアントワネット
ドラマの進行とともに、ドラマに登場する建物や衣装、ジュエリーにも興味をもつ人たちが増え、今、じわじわと盛り上がりを見せている『ダウントン・アビー』。20世紀初頭のイギリスの大邸宅を舞台に、伯爵家と一家に仕える使用人たちの人間模様を描く物語のシーズン1の冒頭は、1912年4月に起こったタイタニック号沈没の知らせを聞く場面から始まります。当時イギリスの統治をしていたのはジョージ5世(1865年~1936年)。エリザベス女王の祖父にあたります。
イギリスと言えば紅茶の国ですが、ドラマではどんなお茶の時間が繰り広げられていたかを覚えておられるでしょうか?
劇中、バイオレットがマシューの家を訪問し、お茶を楽しむシーンがありましたが、この撮影で使われていたティーカップ&ソーサーが、ロイヤルクラウンダービーのロイヤルアントワネットです。このティーカップは『オリバーツイスト』や『高慢と偏見』、『シャーロック・ホームズ』、『ミス・マープル』といった歴代人気ドラマにも登場します。大英帝国最盛期の頃のティータイムを最もよく表現する高級ティーセットといえるでしょう。
イギリス最高峰の陶磁器ブランド ロイヤルクラウンダービー
ロイヤルクラウンダービーの名を一躍有名にしたのは国王ジョージ3世(1738年~1820年)です。当時イギリスは産業革命の真っただ中にあり、「世界の工場」と言われた時代でした。ジョージ3世はナポレオン戦争に勝利し、イギリスを七つの海を支配する覇権国家に導いた国王でした。18世紀から、イギリスの貴族達の間で愛されていた(当時の)ダービー社は、このジョージ3世から「クラウン」の称号を与えられ、「クラウンダービー社」となりました。後に、「ロイヤル」の称号を、ビクトリア女王より与えられ、ふたつの称号をもつ唯一の陶磁器ブランド、現在の「ロイヤルクラウンダービー」があります。
フランスのブルボン王朝の中で最も印象的な足跡を残した王妃マリー・アントワネットをイメージした図案「メルローズ」を元に、200年の時を経て1959年に完成したのが現在の「ロイヤルアントワネット」です。このシリーズは、現エリザベス女王のお気に入りで、今もウィンザー城での朝食用に使われているそうです。
ロイヤルクラウンダービージャパン(https://royalcrownderby.jp/)
「ダウントン・アビー」ブルーレイ&DVDリリース中(https://downtonabbey-tv.jp/)
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント